事業管理者挨拶
病院事業管理者からのご挨拶
若葉がいちだんと爽やかに感じられる季節になりました。
医療従事者の皆さまや患者さまには変わらぬご支援をいただき、心から感謝を申し上げます。
4月から山鹿市病院事業管理者としての2年目となります。同時に石河 隆敏 新院長、工藤 智志 新副院長、大庭 圭介 副院長による新体制となります。高木 茂 前院長は定年退職されました。長年にわたり病院を支えていただき感謝しています。幸い常勤医として健診部門を担当していただけることになりました。引き続き、「がん診療」、「高齢者医療」、「予防医療」を3本の柱として、職員一丸となって病院の活性化に取り組んで参ります。
現在、20診療科、医師数47名を含む職員総数330名で診療を行っています。常勤医師21名の内訳は、循環器内科2名、消化器内科3名、内分泌・代謝内科1名、総合診療科1名、一般内科1名、外科5名、整形外科5名、眼科1名、緩和ケア内科1名、健診1名です。長年麻酔を担当いただいた加納 龍彦先生が勇退されましたが、ご厚意により非常勤医師として残っていただきます。さらに熊本大学と久留米大学の麻酔科から非常勤医師の応援をいただき、手術の続行が可能になりました。特に木曜日には熊大麻酔科の平田 直之教授に来ていただきます。
熊本大学医局の人事により、外科の山村医師と松村医師が異動となり、尾﨑 宣之医師と辛島 龍一医師をそれぞれ人吉医療センターと済生会熊本病院から迎えます。外科医が減少する中、経験豊かな2名の派遣を得て、さらなる外科の充実を図りたいと考えています。消化器内科には冨口医師が異動となり竹野医師を迎えます。整形外科には新しく湯本医師を迎えます。当センター5人目の女性医師となります。呼吸器内科、放射線科、産婦人科、腫瘍内科、小児科、泌尿器科、耳鼻科、乳腺外科は非常勤医師により、外来の診療体制を維持します。泌尿器科の神波 大己教授には引き続き、第1、第3木曜日に診察に来ていただきます。詳細は当センターホームページの診療科紹介をご覧ください。
当センターの活性化には人事交流が重要と考えています。その一環として、熊本赤十字病院から副看護部長として松本和美看護師をお招きします。福島大志 社会福祉士が熊本医療センターでの研修から戻り、「がん対策支援室」に主任として着任します。さらに昨年10月から熊本大学との間で看護職キャリア支援事業に伴う、看護師の相互派遣を開始しました。
来年に迫った働き方改革の実行に備えて、医師業務のタスクシフトを進めています。幸い当センターは熊本県医療勤務環境改善支援センターからの特別支援施設に認定されています。タスクシフトの推進のために2名の看護師が特定行為の研修中です。ただし当センターも看護師不足の波が押し寄せています。看護師数の増加のためのさらなる努力に加えて、看護師業務の他職種へのシフトを積極的に進めています。すでに社会福祉士、放射線技師、医師事務作業補助者などを増員して、他職種による支援体制を構築しています。近隣の先生方には、適正入院患者数の維持のために迅速な転院の受け入れをよろしくお願いいたします。
引き続き笑顔があふれる病院を目指したいと考えています。患者さんの病気が治って笑顔、苦痛がとれて笑顔、職員が笑顔で挨拶、笑顔で仕事、などがキーワードです。9月8日、9日には第42回 Microwave Surgery 研究会と市民公開講座 「山鹿でできる肝がんの予防と治療(課題)」 を山鹿市民交流センターで開催します。合わせてご指導、ご協力の程をどうぞよろしくお願いいたします。
令和5年4月1日
山鹿市病院事業管理者
別府 透