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山鹿市民医療センターからのお知らせ

2016年4月27日

 2016年4月に肝癌集学的治療グループを立ち上げて3年が経過しました。原発性および転移性肝癌に対する腹腔鏡を含む肝切除術、ラジオ波凝固療法、肝動注・肝動脈化学塞栓療法、全身化学療法による集学的治療が可能です。並行してウイルス性肝炎をはじめとした背景肝の治療も行っています。2019年3月までに、肝切除64例、ラジオ波やマイクロ波による局所焼灼療法59例、肝動脈化学塞栓療法123例を行いました(図1)。


. 肝細胞癌

 肝細胞癌に対する肝切除、局所焼灼療法、肝動脈・門脈塞栓療法、分子標的薬を含む薬物療法のすべてに対応可能です。血管造影下治療薬物治療については別項を参照ください。肝移植や放射線治療は熊本大学附属病院と連携して行っています。局所焼灼療法は経皮的な手技ばかりでなく、腹腔鏡や胸腔鏡による治療が可能なことが特徴です(図2)。効果判定は、造影エコーや造影CTによる3次元画像により確実に行います。超選択的な肝動脈化学塞栓療法後に経皮的ラジオ波焼灼療法を行った高悪性度肝細胞癌症例(図3, 4)を提示します。肝切除例としては、緊急の肝動脈化学塞栓療法後に肝切除を行った症例(図5-8)や門脈塞栓術後に肝切除を行った大型肝細胞癌症例を経験しました(図9-11)。いずれも経過は極めて良好です。3次元画像解析シナプスVINCENTTMによる肝体積評価やアシアロSPECT-CT 融合画像による機能的肝体積評価を行い、より安全な手術を目指しています(図12)。

Ⅱ.転移性肝癌

 熊本大学附属病院 外来化学療法センター長で「がん薬物療法専門医」の陶山浩一先生に週一回水曜の外来をお願いし、薬物療法を強化しました。特に大腸癌肝転移では最近の化学療法や分子標的治療の進歩により、切除不能症例が高率に切除可能になることが知られています。異時性の大腸癌肝転移、肺転移症例に対して、化学療法後に肝切除と肺切除を行った症例を提示します((図14-17)。この症例は玉名地区からのご紹介であり、県北でのコラボレーションが進んでいます。大腸癌の原発巣、肝転移巣ともに進行度によっては腹腔鏡下の同時切除が可能です(図18)。

図18

Ⅲ.肝癌集学的治療外来

 肝癌に関するご相談は、月曜~金曜の消化器内科外来あるいは月曜、水曜、金曜の外科外来の受診をお願いします。肝臓専門医・指導医(消化器内科:本原利彦、外科:別府 透、赤星慎一)の対応が可能です。電話によるご相談も随時、受け付けております。

(文責:別府 透)

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