就任5年目のご挨拶
桜花爛漫の候、平素より格別のご厚情を賜り、心より御礼申し上げます。
4月に山鹿市病院事業管理者としての5年目を迎えました。石河院長、辻崎新看護部長、入江事務部長との協力体制のもと、「がん診療」、「高齢者医療」、「予防医療」を3本の柱として、職員一丸となって病院の活性化に取り組んでまいります。
病院改革・働き方改革の推進
松本前看護部長には、熊本赤十字病院から3年間出向していただき、職員の意識改革をはじめ多大なるご尽力を賜りました。心より感謝を申し上げます。さらに、4月には事務次長として済生会熊本病院から甲斐 通博氏を招聘し、病院改革を一層進めてまいります。その取り組みの柱は、令和8年度診療報酬改定を契機とした急性期医療機能の強化、地域医療連携の深化、医療DXの推進であります。加えて、医療の質と安全を確保しつつ働き方改革を進め、持続可能な病院経営を実現することで、地域住民の皆さまに信頼される医療提供体制の提供を目指してまいります。
医療体制の強化と人員の充実
本年度は、20診療科、総職員数366名、常勤医師26名の体制で診療を行ってまいります。常勤医師として、麻酔科1名、外科1名の増員が実現いたしました。一般診療に加え、時間外手術を含む救急対応や緩和・訪問診療にも一層力を入れてまいります。
また、新たに外科の遊佐俊彦医師、武末 亨医師、代謝内科の西田周平医師、消化器内科の梶原雅人医師、整形外科の松下祥大医師、坂上諒明医師、麻酔科の篠塚大医師が着任し、診療体制がさらに充実いたしました。看護部門においては、看護師を牽引するリソースナース (認定看護師、特定認定看護師、特定行為看護師) として、7名が勤務しています。さらに、患者サービスの向上と適正な勤務体制の確保を目的として、看護師5名、薬剤師1名、臨床検査技師1名、臨床工学技士1名を新たに採用いたしました。
病院ホームページの改定による情報発信
本年1月15日に、病院ホームページの全面改定を行いました。今回の改定により、スマートフォンやタブレットにも対応したページ構成となっております。3月6日時点での総アクセス数は7,362回、表示ページ数は43,447回に達しております。利用者の皆さまからは、「画面が見やすい」「検索がしやすい」「内容が興味深い」などのご意見をいただいております。また、掲載内容についても全面的なリニューアルを行っておりますので、ぜひご覧いただければ幸いです。
鹿本医療圏唯一の公的急性期病院として
山鹿市民医療センターは鹿本医療圏唯一の公的急性期病院で、熊本県がん診療連携拠点病院、第二種感染症指定医療機関、災害拠点病院、救急告示病院、地域医療支援病院、臨床研修指定病院 (協力型)、等の機能を有しています。
201床の病院規模と比較して、担う責任が多岐にわたるのが特徴といえます。感染症への対応体制は着実に確立されてきており、昨年度は新型コロナウイルス感染症やインフルエンザによるアウトブレイクを計10回経験しましたが、いずれの場合も病院全体の機能を維持することができました。そういう中で、5年間で新入院患者数は年間2,300名から2,800名に、救急車受け入れ台数は1,000台弱から1,500台に増加しています。今後、病棟機能の再考やベッド数の適正化に加えて、DX(デジタルトランスフォーメーション)やAX(AIトランスフォーメーション)の導入を加速し、業務効率化や知的業務の革新を進めていきます。
地域とのつながりを深める医療イベント
昨年度は、主なイベントとして、9月27日に第8回市民公開講座「泌尿器がんを知ろう!~腎臓・膀胱・前立腺がんの診断と治療~」、10月25日に第29回熊本県国保地域医療学会を開催いたしました。
前者では、熊本大学泌尿器科学教授の神波大己先生と当センターのスタッフが講演を行い、健康チェックコーナーや質問コーナーも設け、多くの市民の皆さまにご参加いただき盛況のうちに終了いたしました。後者は「地域で治し支える医療』の実現に向けて」をテーマに開催し、医療・介護施設、行政(役場)などから200名を超える多職種の関係者にご参加いただきました。
本年度は9月に、「メタボ疾患とがん(仮題)」をテーマとした市民公開講座の開催を予定しております。特に、肥満や糖尿病とがんとの関連性や、がん予防の重要性について理解を深めていただく機会となることを期待しております。
このようなイベントを通じて、地域のみなさまとの交流を深め、当センターのactivityを発信していきたいと考えています。
今後の目標
引き続き、「笑顔があふれる病院」を目指してまいります。患者さんが病気の治癒によって笑顔になること、苦痛が軽減されて笑顔になること、そして職員が笑顔で挨拶し、笑顔で仕事に取り組むことを大切なキーワードとして、病院づくりを進めてまいります。
今後とも、ご指導とご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
令和8年4月1日
山鹿市病院事業管理者
別府 透