選定療養費（初診）の誤徴収について

山鹿市民医療センターからのお知らせ

2024年11月11日

このたび、下記のとおり選定療養費（初診）の誤徴収が判明しました。

　対象となる患者様をはじめ、市民の皆様や関係各位には大変ご迷惑をおかけすることとなり、深くお詫び申し上げますとともに、速やかに返還手続きの準備を進めてまいります。

　選定療養費（初診）の実際の返還方法が決まり次第、当ホームページで改めて告知させていただきます。

１　事案の概要

　質が高く効率的な医療の実現に向けた「日常的な病気や軽いケガは地域の医院や診療所で、高度・専門的な医療は病院で行う」という国の施策を推進するため、一般病床数２００床以上の医療機関では、初診時に紹介状なしで受診した場合、選定療養費（初診）を徴収することが推奨されています。

当センターでは、医療機能の役割分担と連携を進めるために、平成２３年の山鹿市議会３月定例会において条例改正の議決を経て、同年６月から選定療養費（初診）を負担いただいておりました。

　しかしながら、当センターにおいては、選定療養費（初診）を徴収できる病院の要件に該当しないことが判明したものです。

２　判明した経緯

　初診の選定療養費の取扱いについて、所管する九州厚生局熊本事務所に照会した際、徴収要件に該当しないのではないかとの指摘を受けました。法令・通知の精査や内部調査の後に、当該事務所と協議を行った結果、誤徴収していたことが判明したものです。

３　原因

　選定療養費（初診）を徴収できる病床数の要件は「一般病床に限り２００床以上」です。当センターの許可病床数２０１床のうち一般病床数は１９７床です。感染症病床４床については、一般患者の個室病床として運用していたため、一般病床としてカウントできるとの解釈から、一般病床数２００床以上の徴収要件に該当すると判断していたものです。

４　返還の対象

　（１）徴収期間

　　　　　２０１１（Ｈ２３）年６月１日から２０２４（Ｒ６）年１１月８日まで。

　　　　　※２０１１（Ｈ２３）年６月から２０１４（Ｈ２６）年８月までは徴収データなし。

　　　　　※徴収データが残っていないものについては、領収証等の確認ができる場合に返還さ

せていただきます。

　（２）一件当たり徴収額　　１,５００円に消費税を加えた額

５　今後の対応

　直ちに返還の準備を進めるとともに、当該条例の改正や選定療養費（初診）返還のための補正予算の要求を市議会１２月定例会に上程してまいります。

　なお、選定療養費（初診）の徴収は、１１月８日（金）をもって中止しております。

６　再発防止策

　今後、診療費の算定に際しましては、新たな算定を開始する、あるいは法令改正等により取扱いが変更となる場合には、複数の職員で法令・通知を精査し、関係部局との連絡を密にして、今後このようなことが起こらないように努めてまいります。