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院長就任3年目の感謝と決意

 山鹿市民の皆さま、鹿本医師会を中心とした先生方や医療スタッフの皆さまには、様々なご協力、ご支援をいただき心から感謝しております。院長就任3年目を迎えて、感謝と決意を述べさせていただきます。

 6月中旬に新型コロナウイルス感染症第4波に対する全国での緊急事態宣言や熊本でのまん延防止等重点措置が何とか解除されました。当センターでは、新型コロナ陽性者や疑似症患者の診療に加えて、医療従事者、高齢者へのワクチン接種が進行しています。新型コロナ陽性者の診療は10ベッドで対応しており、すでに75名の患者を受け入れています。第二種感染症指定医療機関として、院内外の皆さまと力を合わせて、『YES, WE CAN!』の精神で何とかこの難局を乗り切りたいと考えています。

 当センターは現在、20診療科、医師数41名 (非常勤18名)を含む職員総数330名で診療を行っています。一部の診療科の常勤医師が減少し、市民の皆さまや先生方には大変ご迷惑をおかけしています。幸い昨年10月には山鹿市出身の女性外科医の増員がありました。外科と緩和ケア領域を精力的に行ってもらっています。4月からは、大学医局の交代人事で消化器内科、外科、整形外科に5名の新しい医師を迎えました。詳細は当センターホームページの診療科紹介http://yamaga-medical-center.jp/practiceguidance/doctor/をご覧ください。彼ら、彼女らの新しい環境での活躍をおおいに期待しています。呼吸器内科、泌尿器科、産婦人科、乳腺外科、小児科、耳鼻咽喉科の非常勤の先生方には、引き続き外来診療を行っていただいています。

 令和元年には、熊本県がん診療拠点病院として、日本がん治療認定医機構の認定研修施設を受けると同時に、 『がん総合的診療チーム』 を立ち上げました。現在までに4回のがん関連の市民公開講座を開催しています。2年前から月2回、熊本大学細胞病理学教授の菰原 義弘先生を含む病理医の派遣をいただいています。ここ数年、薬物療法を受ける患者数が倍以上に増加している腫瘍内科には、「がん薬物療法専門医」の宮本英明先生に毎週金曜日に勤務していただいています。当センターは13床の緩和ケア病棟を有しており、心療内科医の小林 秀正先生にサポートしていただき、心のケアの充実を図っています。これらの先生方を交えて、多職種によるキャンサーボードや臨床病理カンファレンスを月1回、行っています。がん患者の外来総数は5年前と比較すると約1.5倍に増加しています。入院がん患者の内訳では、大腸がん・肝がん・胃がんの消化器がんが過半数を占めています。このように当センターにおけるがん診療の活動性は向上していると考えています。

 当センターは鹿本医療圏で唯一の公立の急性期病院としての様々な責務を負っています。災害拠点病院としては、BCP(事業継続計画)に基づく訓練の実施、地域災害医療コーディネーター研修、DMAT派遣、等を行っていきます。救急告示病院としては、「できるだけ断らない救急医療体制」の構築を目指します。そのためには医師数の増加と近隣の先生方との協力体制が必須と考えています。地域医療支援病院としては、熊本県地域医療連携ネットワーク構想の地域医療拠点病院としての責務を果たしてまいります。医師の地域的な偏在の解決のためにも、計画的な資格取得と最新医療の経験によるキャリアパス支援体制が必須と考え、実行しています。最近の5年間で日本消化器病学会、日本消化器外科学会、日本肝臓学会、日本胆道学会、日本消化管学会、高難度腹腔鏡肝切除、日本医学放射線学会専門医修練機関、などの施設認定を取得しています。臨床研修指定協力病院としては、初期研修医や医学部学生に対する地域医療研修を積極的に行っています。この3年間で初期研修医の地域医療研修7名、医学部生の地域医療研修26名を受け入れました。温泉施設への宿泊を含めて、山鹿の地域医療への参加型研修は、好評を得ています。訪問診療を引き受けて下さっている先生方には改めてお礼を申し上げます。

 引き続き、皆さまに安心して受診していただける病院、皆さまの疾病の診断・治療を完結できる 『地域完結型病院』、職員の働きがいのある病院を目指します(図)。さらなるご指導、ご鞭撻のほどをどうぞよろしくお願いいたします。

2021年6月吉日
山鹿市民医療センター院長
別府 透

院長挨拶

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