ご利用の皆さまへ

患者さん・ご家族へのお願い

医療界における「働き方改革」として、厚生労働省は「医師の労働時間短縮に向けた緊急的な取組」を作成し、各病院に対してその指針の積極的な対応を求めております。
当センターでは、その取組として、患者さん及びご家族への病状や手術などの説明時間を、以下のようにさせていただくことといたしました。

手術・病状・検査結果などの説明は、
原則として平日の時間内(8:30~17:00)に行います。
※緊急の場合は、この限りではありません。

加えて、「複数主治医制」の導入は、主たる担当医が対応できない場合に他の医師が診療することを基本とし、特に医師の研修や時間外勤務の改善などを目的としています。皆さまに不安を与えぬよう、頻回のチーム医療としてのカンファレンスなど、医師間及びスタッフの情報共有に努めます。

今後も、皆さまに質の高い医療を提供するため引き続き努力してまいりますので、何卒ご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

混合診療の禁止について

「混合診療」とは、同一疾患に対する一連の治療過程(副作用などに対する治療も含む)で、保険診療(健康保険を使用した診療)と保険外診療(いわゆる自由診療であって、先進医療などの例外を除く)を併せて行うことをいい、法律(健康保険法)で禁止されています。
これは、同一の医療機関に限らず、他の医療機関で保険外診療(自由診療)を行った場合も、その疾患に関連した保険診療(健康保険を使用した診療)は混合診療となります。
他の医療機関で保険外診療(自由診療)を行った場合、当センターでの同一疾患に対する診療は、健康保険を使用することができず、初診時に遡って全額自己負担となります。
全額自己負担を承諾される場合であっても、公的医療機関としての公平性の担保から、経済力のある方は診療を行う、経済的に困窮されている方の診療はお断りするという選別はできないため、保険外診療をされた方のその後の診療はお受けすることが出来ませんのでご理解とご協力をお願いします。

せんもうについて

せんもうとは

 「せん妄」は、さまざまな原因(薬剤、炎症、手術などのストレス、入院による環境の変化など)によって引き起こされる意識が混乱した状態です。入院中の高齢者に多くみられ、転倒やけがにつながることがあります。
せん妄は認知症とは異なり、突然発症し個人差はありますが、一過性であることがほとんどで、発症を予防できることもあります。また、一次的な意識が混乱した状態なので、認知症になったわけではありません。適切な治療で病状が回復し環境に慣れることでほとんどの患者さんは症状が改善する可能性があります。

せんもうを発症しやすい原因

  • 70歳以上である
  • 身体的要因がある
    (感染症、脱水、低酸素状態、貧血、低栄養、強い痛み手術、点滴や体に入っているチューブ類など)
  • 薬剤
    (睡眠薬、抗不安薬、鎮静薬、抗うつ薬、抗ヒスタミン薬、ステロイド、医療用麻薬など)
  • 精神的・環境的要因
    (入院による環境の変化 睡眠不足、精神的なストレス)
  • その他
    (アルコールをたくさん飲む方)

せんもうの症状

  • 場所や日時が分からなくなる
  • 幻覚(実際にはいない人や虫が見える) 
  • 会話や食事などに集中できない
  • 記憶があいまい、会話のつじつまが合わない
  • ぼーっとする、もうろうとしている
  • 昼夜逆転し、日中と夜間とのリズムが崩れる
  • 夕方に症状が強くなり、帰宅願望が現れる
  • 点滴や管を自分で抜いてしまう 
  • そわそわ落ち着きがなくなる。反対に活動が低下する など

せんもう予防のために必要なこと

  • せん妄を悪化させないために、薬剤の調整を行う
  • 適切な水分摂取と栄養補給
  • 体を動かす
  • 親しみのあるもので安心感を与える
    (いつも身に付けているもの、家族写真、面会など)
  • 周囲の状況が確認できるように、眼鏡や補聴器を使用する
  • 規則正しい生活リズム
  • 心地よい環境つくり
  • 負担となったからだの問題を取り除くこと

ご家族の皆さまへ

  • 患者さんがせん妄状態になり、意識が混乱し不安になられているときには、ご家族様がそばにおられると安心されます。いつものように接していただいてかまいません。
  • つじつまの合わない話をされても否定しないでください。否定されるとかえって興奮されることもあります。
  • 時計やカレンダーなど日時が分かる物を見える場所に置いてあげてください。ご家族の写真などもあれば安心されます。
  • はさみや爪切りのような刃物類は危険ですので、お持ち帰りください。
  • 日中に起きて行動していただき、夜間睡眠をしっかり取る事で症状が緩和されます。

ご不明な点やお困りの事がありましたら、いつでもご相談ください。

病院敷地内全面禁煙について

 山鹿市民医療センターは、健康増進法に基づき、建物内、玄関、駐車場、道路を含む病院敷地内を全面禁煙としております。
 従来のたばこと同様に新型たばこ等に関しましても、有害物質を含んでおり、使用者及び周囲の人々に危害を及ぼす可能性があるため、敷地内全面禁煙に統一いたします。
 患者さんをはじめ、ご家族、お見舞い・ご面会の方々、ご来院のすべての皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。
 ※新型たばこ等には、電子たばこ、無煙たばこ、スヌース、非燃焼・加熱式たばこ等があげられます。

山鹿市民医療センター  病院事業管理者
院 長

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