事業管理者あいさつ
桜花爛漫の候、日頃格別のご厚情を賜り、心より感謝いたしております。
4月から山鹿市病院事業管理者としての3年目を迎えました。石河 隆敏院長、松本 和美新看護部長、木村 隆男事務部長との協力体制のもと、「がん診療」、「高齢者医療」、「予防医療」を3本の柱として、職員一丸となって病院の活性化に取り組んで参ります。松本看護部長は積極的な人事交流の一環として、昨年4月に熊本赤十字病院から招聘しました。
今年は「医師の働き方改革元年」になります。当センターは昨年に熊本県医療勤務環境改善支援センターからの特別支援施設に認定され、無事にA水準が適用されます。さらに医師の仕事を直接サポート可能な特定行為看護師が3名誕生します。今年度は、職員の適正勤務の維持とサービス向上を目的として、看護師10名を含む、17名の常勤正職員を増員しました。
現在、20診療科、医師41名を含む職員総数330名で診療を行っています。常勤医師は24名に増加し、その内訳は、循環器内科3名、消化器内科3名、内分泌・代謝内科1名、総合診療科1名、外科5名、整形外科5名、眼科1名、緩和ケア内科1名、小児科1名、麻酔科1名、健診1名、呼吸器特殊外来1名です。常勤医として、昨年の11月に麻酔科の相方 靖史医師を、本年4月に循環器内科の中山 智子医師と小児科の小澄 将士医師を、新たに迎えました。中山医師は山鹿で開業されている内田 英雄先生のご令嬢になります。交代による新任医師としては熊本地域医療センターから増田稔郎 外科長を迎えます。肝胆膵外科が専門です。さらに消化器内科に中垣 貴志医師を、整形外科に井手 淳之介医師を、迎えます。呼吸器内科、放射線科、産婦人科、腫瘍内科、小児科、泌尿器科、耳鼻科、乳腺外科は非常勤医師により、外来の診療体制を維持します。泌尿器科の神波 大己教授には引き続き、毎週木曜日に診察に来ていただきます。詳細は当センターホームページの診療科紹介をご覧ください。
当センターは、第二種感染症指定医療機関として、新型コロナ診療に従事しています。新型コロナ感染症は、昨年5月に2類から5類感染症へと引き下げられましたが、感染力は衰えず、昨年8月と今年2月には院内の感染者の増加により、病院機能を縮小せざるを得ない状況となり、多大なご迷惑をおかけしました。重症化する症例が少ないことは幸いですが、病院経営には多大な影響があります。今後はコロナとの共存からコロナからの脱却を目指していく必要があると考えています。
昨年の9月には第42回Microwave surgery研究会と第5回市民公開講座を開催し、成功裡に終えることが出来ました。応援していただいたすべての方に感謝いたします。本年度のイベントとしては、5月25日(土)に、山鹿市誕生20周年を記念して、地域の未来に向けての「健幸都市」と「病院」づくり、を山鹿市民交流センターで開催予定です。「健幸都市」は健やかで幸せな都市(まち)という意味の造語になります。早田 順一 山鹿市長、幸村 克典 鹿本医師会長にご挨拶をお願いしています。石河院長からの当センターの現状と未来展望の紹介の後に、データサイエンス・AIを用いた公的病院の研究がご専門の宮崎産業経営大学の川島秀樹先生と熊本大学の改革を積極的に推進しておられる熊本大学長の小川久雄先生に特別講演をお願いしています。さらに来年3月には同じく山鹿市民交流センターで、「日本医療マネジメント学会 熊本支部学術集会」を開催予定です。このようなイベントを通じて、地域のみなさまと交流を深め、当センターのことを知っていただきたいと考えています。
引き続き、「笑顔があふれる病院」を目指したいと考えています。患者さんの病気が治って笑顔、苦痛がとれて笑顔、職員が笑顔で挨拶、笑顔で仕事、などがキーワードです。合わせて、ご指導、ご支援の程をよろしくお願いいたします。
令和6年4月1日
山鹿市病院事業管理者
別府 透