診療科・部門案内

●肝胆膵外科を立ち上げました!
従来の消化管、一般外科手術に加えて、肝胆膵外科領域の手術が可能となりました。
詳しくはこちらをご覧下さい。

診療科紹介 - 外科

外来担当医表

診療科名
外科 別府 透
佐藤 伸隆
手術
(担当医)
別府 透
赤星 慎一
手術
(担当医)
別府 透
山村 謙介

診療科のご紹介

熊本大学消化器外科教室から派遣された4名の医師により診療を行っています。2020年10月から山鹿市出身の女性外科医が1名増員の予定です。従来の消化管外科・一般外科に加えて、2016年4月から肝胆膵領域の外科治療が可能となりました。2017年4月からは木下浩一医師と吉田 泰医師が、2018年4月からは佐藤伸隆医師が加わりました。さらに2019年4月からは赤星慎一医師が、2020年4月からは山村謙介医師が加わり腹腔鏡下手術を強化しました。2019年4月に、『がん総合的診療チーム』を立ち上げ、多職種による連携を進めています。2019年4月からは佐藤伸隆医師を中心に緩和ケア病棟を受け持っています。

手術件数

外科における手術数は、2019年に50例程度増加しており、特に腹腔鏡手術の伸びが顕著です。加えて悪性腫瘍手術数は、2016年の消化器外科医局からの新しい外科チームの派遣後に倍増しています。

グラフ:手術件数と腹腔鏡手術の割合(外科)

2019年のおもな手術術式
胃癌切除 9例 (腹腔鏡下3例)
大腸癌切除23例 (腹腔鏡下7例)
肝腫瘍切除20例 (腹腔鏡下 5例)
胆嚢癌根治手術 2例
胆嚢摘出術 61例 (腹腔鏡下 53例)
虫垂切除29例 (腹腔鏡下25例)
腹部・鼡径ヘルニア59例 (鏡視下 37例)
消化器外科学会高難度手術 24例

グラフ:悪性腫瘍手術件数(外科)

良性疾患

山鹿地区には胆嚢結石や総胆管結石症が多く、可能な限り内視鏡的治療や腹腔鏡下治療による根治を目指しています。胆嚢ポリープにも腹腔鏡下治療を行っていますが、悪性を否定できない症例には胆嚢全層摘除やリンパ節郭清を加えています。虫垂炎、ヘルニア、腸閉塞、腹膜炎などの際にも、創が小さくて体の負担が少ない腹腔鏡下手術を第一選択にしています。良性疾患に対する腹腔鏡手術施行割合は2016年前の40%前後から70%前後に増加しました。特にヘルニアの手術では2017年度から腹腔鏡手術を積極的に行っています。鼠径ヘルニアでは再発例や前立腺手術の既往がなければ、TEP:totally extraperitoneal repair(腹腔鏡を用いた腹膜前到達法による腹膜前修復法)を第一選択に行っています。その他の腹壁瘢痕ヘルニアや閉鎖孔、大腿ヘルニアなども症例に応じて腹腔鏡にて手術を行っています。ヘルニアに対する手術数と腹腔鏡手術の割合を示します。

グラフ

悪性疾患

消化器癌による死亡数は全癌死亡の半数を超えています。キャンサーボードや臨床病理カンファレンスを行いながら、患者毎に最適な治療を選択しています。2018年4月に放射線専門医の幸医師を迎え、画像診断を強化しました。さらに2019年1月からは熊本大学細胞病理学分野の菰原義弘講師と大西紘二先生を月2回お招きして、病理診断を強化するとともにカンファレンスにも参加していただいています。

胃癌や大腸癌などの消化管癌では、その進行度や全身状態に応じて内視鏡治療、腹腔鏡下手術、開腹手術を行っています。進行例では化学療法、放射線療法、緩和医療を適宜選択することで、すべてのステージの患者様への対応が可能です。特に大腸癌肝転移例では導入化学療法後に外科切除が可能になる場合があり、腫瘍内科医と相談しながらその機会を逃さないように厳密な経過観察を行なっています。同時性肝転移症例では、大腸癌原発巣と肝転移巣の同時切除も積極的に行っています。

鹿本地区は幸い肝癌による死亡率は低率です。しかし、B型肝炎やC型肝炎のない、生活習慣病に起因したいわゆるメタボ肝癌が増加しています。

図:熊本県における肝癌の標準化死亡比

グラフ:肝癌治療患者数と背景肺割合の推移

2018年の肝細胞癌の過半数がメタボ肝癌であり、さらにその半数が糖尿病 (DM)を有していました。当院糖尿病内科や消化器内科の医師と協力して、メタボ肝癌の早期発見・治療に努めています。肝癌の治療では肝切除術、腹腔鏡・胸腔鏡下肝切除、ラジオ波・マイクロ波凝固療法、肝動脈化学塞栓療法、薬物療法を癌の進行度と肝予備能の両面を考慮して選択しており、そのすべてを当院で施行可能です。低悪性度の肝腫瘍に対しては腹腔鏡下手術を取り入れ、患者様の負担軽減と早期退院を目指しています。 2019年12月までの3年9ヵ月間に、肝がんの肝切除78例、局所凝固療法71例、肝動脈化学塞栓療法148例をすでに行なっています。

グラフ:山鹿市民医療センターにおける肝がん治療の内訳

山鹿市民医療センターにおける肝がん治療の内訳
RFA:ラジオ波焼灼療法、MCT:マイクロ波凝固療法、TACE:肝動脈化学塞栓療法

胆道癌・膵癌に対しては、厳密な術前検査や審査腹腔鏡を行い、安全かつ根治的な切除を心がけています。切除不能症例には化学療法や放射線療法を中心とした集学的治療に取り組んでいます。当院消化器内科は膵胆道系の内視鏡診断や内視鏡治療を積極的に行っています。

肝胆膵領域の治療の詳細は以下の項目を参照ください。2020年3月に内容を更新しています。

日本外科学会、日本消化器外科学会、日本消化器病学会、日本肝臓学会、日本胆道学会、日本消化管学会の専門医・指導医の資格を有する常勤医による質の高い、最新の医療の提供が可能です。2010年から日本肝胆膵外科学会高度技能指導医1名、日本内視鏡外科学会技術認定医2名体制となり、低侵襲手術から高難易度手術への対応が可能となりました。当院は従来の日本外科学会認定施設、日本消化器外科学会修練施設に加えて、2016年から日本消化器病学会と日本肝臓学会の認定施設に指定されました。2017年には日本消化器外科学会と日本胆道外科学会の認定施設となり、高難度腹腔鏡肝切除の認可施設となりました。さらに2019年には日本消化管学会胃腸科正規指導施設に認定されました。これらすべての認定を受けた施設は県内で3施設のみです。

化学療法は、がん薬物療法専門医である陶山浩一医師とがん化学療法認定看護師、認定薬剤師を中心におもに外来で行なっています。化学療法の施行総数は倍増しています。

グラフ:化学療法件数の年度別推移

このように、消化器疾患全般の症例に対してガイドラインやエビデンスに基づいた医療を提供しています。日々の診療では患者様にとって良好なQOLが保てるように心がけ、さらには常に患者様やご家族の気持ちに寄り添う医療を心がけていきます。消化器内科や放射線科の医師とも毎週カンファレンスを行い、協力して診療を行っていますので、それらのサイトも是非ご覧ください。

当科は教育や学術活動にも力をいれています。昨年度には熊本大学の初期研修医1名、研修医の地域医療研修4名、地域医療クリニカル・クラークシップに基づいた医学部学生8名の受け入れを行いました。本年度も引き続き研修医と学生の教育に尽力し、バランスの良い医師の育成を目指します。

山鹿市民医療センターでは山鹿市の共催を得て、4回の市民公開講座 を開催しました。熊本県がん診療連携拠点病院の活動の一環です。平成29年1月に第一回『増えている大腸がんー大腸がんを学びましょう』を、同年10月に第二回『まだまだ多い胃がんー胃がんを一緒に学びましょう!』を、平成30年11月に第三回『よく知ろう!乳がんのこと~診断から治療まで~を』、令和元年12月に『がんを考える~癌の予防、最新治療から緩和ケアまで~』を行いました。いずれも多数の市民の皆様の出席がありました。引き続き令和二年以降には、『難治性の肝胆膵がんに挑む(仮題)』や『最も多い呼吸器のがんを学ぶ(仮題)』などを施行予定です。積極的な参加をお待ちしています。

さらに外科関連の講演会を定期的に開催し、地域の活性化に取り組んでいます。

国内全国学会では、筆頭演者として11演題(内、上級演題4題)を発表しました。内訳は、日本外科学会2題、日本消化器外科学会2題、日本肝胆膵外科学会2題、日本癌治療学会1題、JDDW(日本消化器病関連学会週間)3題、日本臨床外科学会1題でした。国際学会演題としてはIASGOで招請講演1題を発表しました。論文としては、英文論文12編 (内、Firstまたは2nd author 10編)、和文筆頭6編を報告しました。内容については、外科業績をご参照ください。

外科業績

2019年度はこちら

2018年度はこちら

2017年度はこちら

2016年度はこちら

おもな診療領域

消化器の良性・悪性疾患全般

  • 消化管:食道・胃・十二指腸・小腸・大腸・肛門
  • 実質臓器:肝臓・胆嚢・胆管・膵臓・脾臓

その他の疾患

  • 良性:腹膜、後腹膜、ヘルニア、呼吸器、内分泌など
  • 悪性:転移性肺癌、乳癌など

担当医からのメッセージ

別府 透

消化器外科一般、おもに肝胆膵領域を担当しています。
山鹿市民医療センターに赴任後5年目になります。外科手術はもちろんのこと肝癌の穿刺治療、血管造影下治療も行います。肝癌のラジオ波焼灼療法では、内視鏡下アプローチやソナゾイド造影エコー・フュージョンエコーを積極的に活用しています。最近では水冷式のマイクロ波焼灼療法を導入し、極めて良好な局所コントロールを得ています。日本内視鏡外科学会技術認定医、日本肝胆膵外科学会高度技能指導医の資格を有しており、腹腔鏡や胸腔鏡による低侵襲手術から、進行症例に対する拡大手術まで幅広く対応可能です。3,000例を超える手術例の中で、約300例の腹腔鏡下肝切除を経験しました。根治性に加えて安全性を重視することで手術関連死亡はありません。日本外科学会、日本消化器外科学会、日本消化器病学会、日本肝臓学会、日本胆道学会の指導医・専門医として、外科全体のさらなるレベルアップを目指しています。消化器内科や腫瘍内科と協力して、肝細胞癌や大腸癌肝転移に対する集学的治療にも力を入れています。市民公開講座、院内外での研究会や勉強会にも積極的に取り組んでおり、県北の医療のさらなる発展に貢献したいと考えています。

赤星 慎一

  消化管外科(胃、大腸など)、肝胆膵外科(肝臓、膵臓、胆道など)を中心に担当いたします。がんの治療から虫垂炎(いわゆる盲腸)、腹膜炎などの救急疾患まで対応可能です。特に消化管の手術療法、薬物療法を専門に行っています。手術は腹腔鏡下手術を中心に、可能なかぎり小さな傷で、根治性を損なわない治療を行っています。進行した癌でも、最新の薬物療法と手術と組み合わせながら根治を目指します。これまでの経験、最新のエビデンス(研究結果)、患者さんの思い、背景など様々な事柄を考えながら、外科チームとして、最善の医療を提供できたらと思っております。
日本外科学会、日本消化器外科学会、日本消化器病学会、日本肝臓学会、日本消化管学会の専門医、指導医として地域の医療向上に努め、山鹿市をはじめとした鹿本地域の皆様に貢献できますように誠心誠意頑張っていきたいと存じます。よろしくお願い申し上げます。

佐藤伸隆

緩和ケア、一般外科を担当します。
専門用語ばかりを用いるのではないわかりやすい説明に努め、十分な納得の上で治療を受けていただけるように心がけています。
どうぞよろしくお願い申し上げます。

山村謙介

肝臓癌、胆道癌、膵臓癌などを中心として、肝胆膵領域の疾患を専門としていますが、胃癌や大腸癌、腹部救急疾患などこれまで幅広く経験してきました。特に癌治療では、低侵襲な腹腔鏡手術を含む外科治療や化学療法、放射線療法など、様々な治療法をうまく組み合わせることにより、患者様ひとりひとりの病状に応じて最大限の治療効果を提供できるよう努めてまいります。まだまだ若輩ですが、少しでも山鹿地域をはじめ熊本県北地域の医療に貢献できるよう精一杯頑張りたいと思います。どうぞよろしくお願い申し上げます。

医師紹介

院長・医療管理部長・医療安全管理室長
別府 透(べっぷ とおる)
専門分野
消化器外科・肝胆膵外科
指導医・専門医・認定医
医学博士
FACS(Fellowship of American College of Surgeon)
日本外科学会(指導医、専門医)
日本消化器外科学会(評議員、指導医、専門医、消化器がん外科治療認定医)
日本肝胆膵外科学会(評議員、高度技能指導医)
日本内視鏡外科学会(評議員、技術認定医)
日本肝臓学会(評議員、指導医、専門医)
日本消化器病学会(評議員、指導医、専門医)
日本胆道学会(専門医)
日本肝癌研究会(幹事)
日本消化器癌発生学会(評議員)
肝臓内視鏡外科研究会(理事)
日本がん治療認定医機構(暫定教育医、がん治療認定医)
日本臨床腫瘍学会(暫定指導医)
医療技術部部長・診療部外科長・がん相談支援センター長
赤星 慎一(あかほし しんいち)
専門分野
消化器外科・一般外科
指導医・専門医・認定医
医学博士
日本外科学会(専門医、認定医)
日本消化器外科学会(専門医、消化器がん外科治療認定医)
日本消化器病学会(九州支部評議員、指導医、専門医)
日本肝臓学会(暫定指導医、専門医)
日本消化管学会(胃腸科指導医、専門医、認定医)
日本肝胆膵外科学会(評議員)
日本がん治療認定医機構(がん治療認定医)
日本内視鏡外科学会
日本癌治療学会
日本胆道学会
日本臨床外科学会
日本腹部救急医学会
日本胸部外科学会
診療部外科医長
佐藤 伸隆(さとう のぶたか)
専門分野
一般外科
指導医・専門医・認定医
医学博士
日本外科学会(専門医)
日本消化器外科学会(専門医、消化器がん外科治療認定医)
日本消化器病学会(指導医、専門医)
日本消化管学会(胃腸科指導医、専門医、認定医)
日本がん治療認定医機構(がん治療認定医)
日本プライマリ・ケア連合学会(プライマリ・ケア認定医)
日本医師会認定産業医
日本内視鏡外科学会
日本臨床外科学会
日本大腸肛門病学会
日本胃癌学会
日本消化器内視鏡学会
日本癌治療学会
日本緩和医療学会
日本サイコオンコロジー学会
日本臨床栄養代謝学会
日本褥瘡学会
医療技術部薬剤科長・外科医師
山村 謙介(やまむら けんすけ)
専門分野
消化器外科・肝胆膵外科・内視鏡外科
指導医・専門医・認定医
医学博士
日本外科学会(専門医)
日本消化器外科学会(専門医、消化器がん外科治療認定医)
日本消化器病学会(専門医)
日本肝臓学会(専門医)
日本内視鏡外科学会(技術認定医)
日本がん治療認定医機構(がん治療認定医)
日本肝胆膵外科学会
日本臨床外科学会
日本癌治療学会

医師紹介/その他の診療科

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